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最終更新日 2017年10月26日
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感染症を予防する生活習慣

咳エチケットのポスター
咳エチケットのポスター

感染症は過去のもの?

Q 感染症に効く抗生物質などが開発され、感染症は問題ではなくなったのではありませんか?
A いいえ違います。エイズ鳥インフルエンザ(H7N9)インフルエンザ(H1N1)2009など新しい感染症が現れ、人間の健康を脅かそうとしています。

Q 人間は感染症を撲滅できないのでしょうか?
A 天然痘が撲滅された1980年頃は、他の感染症も撲滅できると期待された時もありました。
 しかしその後、病原体が薬剤耐性を獲得したり、病原体を媒介する昆虫に対する殺虫剤が環境汚染の原因となるため使えなくなるなど、感染症を撲滅することが難しい現状も分かってきました。
 このため、現在は感染症と共存し、感染症の脅威をしのぐことが必要と考えられるようになっています。

参考

感染症を予防する生活習慣

手洗い

 手洗いは、感染症予防の基本中の基本。机、水道栓、ドアノブ、エレベーターボタン、吊革などに付着した病原体が、手を介して口、目、鼻などの粘膜から体内に入り、感染します。石鹸によるこまめな手洗いが、感染の機会を少なくします。

手洗いの準備

  • 爪は短く切っていますか?
  • 時計や指輪を外していますか?

汚れが残りやすいところ

指先、指の間、親指の周り、手首、手のしわ

参考

咳エチケット(咳のある時はマスクをする習慣)

 咳やくしゃみをした時のしぶきにはウイルスが含まれています。マスクをすることで、自分のしぶきで他人にうつさない注意をしましょう。最近は、咳やくしゃみを手ではなく、袖で遮ることが勧められています。

咳エチケットとは?

  • 咳・くしゃみの際にはティッシュなどで口と鼻を押さえ、周りのひとから顔をそむけましょう。
  • 使用後のティッシュは、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。
  • 症状のある人はマスクを正しく着用し、感染防止に努めましょう。

参考

うがい

 うがいは日本独特の感染予防の生活習慣です。この効果については、うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べて40%低下するとした報告があります。
 水の乱流によってウイルスそのものか、埃の中にあってウィルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが、発症確率低下の理由と考えられています。
 また、ヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウィルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられています。

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湿度・換気

 室内の環境で注意することは、湿度と換気です。インフルエンザウイルスは乾燥した空気を好みますから、部屋のなかの湿度管理とこまめな換気を忘れずに行ないましょう。インフルエンザにかかった人がくしゃみをした後には、空気中に長時間ウイルスが残っているため、換気によりウイルスを少なくします。ノロウイルスによる感染性胃腸炎で嘔吐した場合も、空気中にウイルスがまき散らされるため、換気が重要です。

 ぬれタオルを室内につるしておくことで湿度をあげることができます。加湿器を使う場合は、清掃・掃除をこまめにして、カビや雑菌が繁殖しないように注意しましょう。

参考

予防接種

 インフルエンザの予防接種は高齢者の死亡を約80%、入院を約50%予防できるとされています。
 日本の65歳以上の方々のインフルエンザ予防接種率は50%程度(中野区:2006年49.0%→2016年45.2%)で、米国の66%、オーストラリア77%などと比べ低い状態に留まっています。
 麻しん(はしか)など、公費で受けられる予防接種(定期予防接種)も行っておきましょう。
 麻しんは罹ると重症になる感染症です。麻しんが流行しないためには、95%以上の接種率が必要と考えられていますが、中野区は第2期の接種率がそこまで達していません(中野区:第1期:2006年97.2%→2016年97.1%、第2期2006年83.2%→2016年92.7%)。

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バランスの良い食事

毎日の食事で取り入れていただきたいもの 

  • タンパク質:免疫(病原体などから人守る体に備わった仕組み)で主役の白血球細胞抗体の原料となります(肉類、魚介類、豆腐・納豆などの大豆製品、乳製品、卵、豆類)。
  • 緑黄色野菜:(つるむらさき・小松菜・つる菜・にら・菜花・からし菜・クレソン・かぶの葉・大根の葉・かぼちゃ、にんじん、ピーマン、ブロッコリーなど)。
  • 淡色野菜:(キャベツ・玉ねぎ・きゅうり・セロリ・大根・白菜・レタス)
    最近は淡色野菜の免疫強化機能が注目されています。
  • 果物:(りんご、バナナ、みかん、いちごなど)を充分(1日200g:リンゴで1個、みかんで2個に相当)とりましょう(ただし、甘い果物はカロリーのとり過ぎに注意して下さい)。
  • ファイトケミカル:(植物の香りや苦みのもと:ブルーベリーのアントシアニン、お茶のカテキン、キノコのβグルカンなど約1万種類)は第7の栄養素として免疫強化機能が注目されています。
  • 発酵食品:有益菌はプロバイオティクスと呼ばれ、有害菌の増殖を抑えて腸内フローラを整え、免疫活性化にも有効です。
  • 主食の炭水化物:(ごはん、麺類、パン)と、脂肪も適切にとりましょう。
    バランスの良い食事が免疫の力を高めます。

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休養

 睡眠を充分とりましょう。
 免疫の力は疲労の回復や、睡眠によって保たれます。最近は「笑い」(落語を聴くなど)がストレスを和らげ、免疫の力を強めることが注目されています。
 免疫に関係するNK細胞(ウイルスやがん細胞などを殺す細胞)の働き(活性)を、落語を聞く前と、落語を聞いて笑った後で調べると、笑った後にはNK細胞の働き(活性)が低すぎた人はすべて正常値までアップし、高すぎた人の多くは正常値に近い数値に戻っていました。笑いには、短時間で免疫力を正常化させる効果があることが分かります。(ばんぶうNo.228「笑いの医学的効果」昇 幹夫 2000年8月。より引用)

参考

適切な抗生物質の使用

 風邪の原因の多くはウイルスであり、

  1. ウイルスに抗生物質は効かない
  2. 抗生物質を服用しすぎると、抗生物質が効かない耐性菌をつくりだす可能性がある
  3. 風邪の予防目的に服用する必要はない
  4. 長期に抗生物質を服用することにより、腸炎をおこし激しい下痢・下血をおこしたり、皮膚が火ぶくれのようになり死に至ることもあるスティーブンス・ジョンソン症候群という恐ろしい副作用がある

ことなどを認識していただき、安易に抗生物質を使うべきでないことを知っていただきたいと思います(中野区医師会ホームページ 医療トピックス 2007年1月(新しいウィンドウで開きます。)より引用)。

参考

禁煙

 喫煙は、気道の繊毛を破壊し、病原体を排出する体のしくみを働きにくくします。また、免疫の機能を低下させ、呼吸器の感染を起こしやすくします。
 喫煙者は、様々な呼吸器感染症に罹りやすくなります。また、風邪や肺炎で仕事を休む率や日数も非喫煙者に比べて多いと言われています。例えば、男女を問わず重喫煙者ほど結核の有症率は高くなります(結核の有症率と喫煙量(Adelsfein,1967年。PDF形式:72KB))。

参考

口腔ケア

 口腔ケアとは、歯磨きなどで口の中を清潔に保つ習慣のことです。
 口の中の細菌が持っている酵素は、インフルエンザウイルスを粘膜に付着させる役割をもっています。介護施設では口腔ケアを行った場合、行わない時に比べてインフルエンザの罹患を10%にまで減らせることが報告されています(対象群は口腔ケア群と比較して有意にインフルエンザの発症率が多かった(平成15年度老人保健健康増進事業 研究事業報告書より抜粋。PDF形式:72KB))。

参考

主な感染症への対策

新型インフルエンザ

新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと異なり、多くの人が免疫を持たず、爆発的な感染拡大や重症化が懸念される感染症法上の「新型インフルエンザ等感染症」のことです。平成21(2009)年流行した「新型インフルエンザ(A/H1N1)」は、平成23(2011)年3月31日をもって「新型」ではなく「インフルエンザ(H1N1)2009」として、通常の季節性インフルエンザ対策に移行しました。

  1. 咳エチケット
  2. 食料品・日常生活用品を2週間~2か月分備蓄
  3. 発生したら外出や事業活動を控える

参考

冬かぜ、季節性インフルエンザ

  1. 手洗い
  2. うがい
  3. 咳エチケット
  4. 室内の加湿と換気

参考

結核

咳が2週間以上続いた場合などは医療機関を受診する。

参考

感染性胃腸炎(ノロウイルス症など)

  1. 食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手洗いしましょう。
  2. カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に(85~90℃で90秒以上)加熱しましょう。
  3. 嘔吐物やふん便を処理するときは、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用し、換気をしながら嘔吐物をぬぐい、ハイターピューラックスなどの次亜塩素酸ナトリウムでぬぐった部分を消毒しましょう。処理後は、石けんと流水で十分に手洗いしましょう。

参考

腸管出血性大腸菌感染症(O157など)

  1. 食中毒予防の3原則=菌をつけない(食材・手をよく洗う)、増やさない(食品は冷蔵保存・調理後早く食べる)、殺菌(十分な加熱、調理器具の洗浄・消毒・乾燥)
  2. トイレの後、帰宅時、食事の前には手洗い(ヒトからヒトへの二次感染を防ぐため)

参考

医師の方へ届出のお願い

感染症を診断した医師の皆様から届出をいただくことで、感染症の発生や流行を探知することができ、まん延を防ぐための対策や、医療従事者・区民の皆様へ情報提供できます。
届出の対象となる感染症の種類や基準などの詳細は、東京都 感染症発生届出基準・様式 へお進みください。 

関連ファイル

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健康福祉部 保健予防分野 保健予防担当

中野区保健所2階5番窓口

電話番号 03-3382-6500
ファクス番号 03-3382-7765
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